最新エッセー(大作!):スピリチュアルな洞察が、どのようにあなたの生活の役に立つのか?

あなたは自身の存在の本質を知ると、抱えている問題自体を解決していないにも関わらず、問題を超越することで、その苦しみから解放されます。本稿は、その過程を説明するものです。
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エッセー前作

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「あなたの幸せの答えは、あなたの内側にある。」
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「きずなの中心にいつもあなたがいる」
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エッセイ43 (2017年4月25日著)

あなたの幸せの答えは、あなたの内側にある。

私、加藤優、は、あなたが内側の精神世界を探索し、

その答えにたどり着くためのガイドである。

著者:加藤優

第五章:生体エネルギーという概念による、人間の神秘的本質の矮小化

本エッセーのここまでの議論を通じて、私は、繰り返し、あなたはあなたの内面の本質・本性・魂に触れることで、癒やされて幸せになっていくことを強調してきました。この原理は、あなたが誰かを助けるときにも、適用されます。あなたが、あなたの内面の世界に深く入り込むと、あなたの心は自動的に開きだし、その人との間で、心と心が触れ合えるのようになるのです。心と心が触れ合うと、あなたの本質とその人の本質が交流し、そして、二人が同時に癒やされていきます。

あなたの内側に、あなたを秩序ある状態へ導こうとする神秘的な力が存在するのです。肝要なのは、その未知で不可思議な力や運を、ただただ、それを敬い、それを理解しないまま、丸ごとあなたの中へと受け入れることです。その神秘性を、何かに還元して説明しようとしたり、その力を利用したり、制御しようとしたりしてはいけません。

あなた自身を良い状態にしようとしたり、あなたが愛する人を救おうとするとき、あなたは、あなた自身やその人を助けることの出来るような、手段、方法、施術、言葉、アイデア、概念、薬などを、あなたの外界に探します。この時、実は、あなたは、外の世界に、既知で可視的な手段を探しているのであり、あなたの視線は、内面の神秘性とは180度逆の方向を向きます。その結果、あなたは、外界に答えを求めれば求めるほど、あなたの内面の本質・本性・魂から乖離していくのです。

換言すると、あなたは、あなた自身やあなたの愛する人を、客観的に説明可能な何かで助けようとしているのです。その努力は、皮肉なことに、その人の生命力や自然治癒力という神秘的な力を抑制する結果になるのです。

答えを、内側ではなく、外側に求めるこの傾向は、あなた個人に限ったものではなく、社会的・世界的現象でもあります。この傾向を、トランスパーソナル心理学の権威である、ケン・ウィルバーは、「Flatland Holism」(神羅万象の神秘的現象を、物理的過程に還元して説明する試み)と呼んで、警鐘を鳴らします。ウィルバーは、人々は「深さ」(=神秘性)を失ったと嘆きます。

私は、本章において、この傾向が、エナジー・ヒーリングや気功療法という分野ですらを、侵食していることを、指摘します。

エナジー・ヒーリングや気功療法は、クライアントの心身状態を改善するために、生体エネルギーの状態に変化を起こそうとします(例:鍼により経絡を通る気の流れを良くする)。生体エネルギーという目には見えない力を利用していますので、このアプローチは、人間の神秘性に近づいていって、神秘性を受け入れているように見えます。しかし、彼らが考える癒やしの原理は、ともすると機械論的なものなのです。

癒やしのプロセスとは、神秘的で説明不能であります。私がこのエッセーで伝えようとしているのは、癒やしのメカニズムをロジカルに説明しようとしているのではなく、それがただひたすら神秘的なものであることを強調し、それをそのまま飲み込んでしまおうと、あなたに提案しているのです。

しかし、多くのエナジー・ヒーラーや気功療法師は、説明不可能な癒やしを、説明可能な技術として世の中に提示しようとしているかのようです。チャクラを浄化すると、精神的明晰性が増すとか、経絡の気のめぐりが良くなると、肉体の組織の健全性が増し、痛みが軽減されるとか、機械的なロジックで、癒やしの課程を説明しようとしています。

彼らは、癒やしの原理を説明するのに、心や精神や意志、生体エネルギーや霊魂という言葉を織り込んで解説しようとしますが、彼らの説明のロジックは機械論的な因果関係の説明に根差しているのです。エナジー・ヒーラーや気功療法師達の説明は、単語が神秘的であっても、科学者のロジックと同じなのです。

科学者のロジックを単純化及び平均化すると、「とある対象に対して、Aという働きかけをすれば、その対象においてBという変化が発生する」というものになります。これは、A=原因、B=結果、という因果関係を前提とするロジックであり、直線的(linear)な考え方であります。

第二章でも指摘した、「キノコ系機能性食品を摂取すれば、T-細胞が活性化されて、腫瘍が縮小する」という期待は、上記の科学的ロジックそのものであります。

例えば、気功療法師が、クライアントに接し、彼女において、悲しみの気持ちが強く肝臓に蓄積されているのが分かった場合、その悲しみを拡散させるべく、肝経(肝臓へと通ずるエネルギーの通路)上の経穴(ツボ)に鍼を刺します。この治療自体には、何も問題ないのですが、この治療の背景に、上記の科学的ロジックが潜んでいるのです。肝経の気のめぐりを良くすれば、肝臓に蓄積した悲しみが霧散し、クライアントの精神状態が改善されるはずだと。

問題となるのは、多くのエナジー・ヒーラーや気功療法師が次の前提をもっていることです。

人としての健康は、エネルギー(「気」)の状態に依存している。あなたの「気」が滞りなくめぐっているのであれば、あなたは健康になれると。

この考え方自体は、あなたがち間違いではありません。しかし、この考えは、部分的なのです。人間を見つめる時に生体エネルギーを考慮することは、人を肉と骨からなる塊だとしか見ない近代医学よりは、はるかに広い視野の考え方なのですが、それでもまだ部分的なのです。

なぜなら、人間の存在の本質は生体エネルギー(「気」)では定義できません。魂は、エネルギー(「気」)を超えていますから。魂は、生体エネルギーそのものではなく、生体エネルギーを生成している源です。生産物である生体エネルギーによって、その生成源を説明できるのでしょうか?出来ないですよね?そうしようとすることは、日光の性質を説明することで、太陽を説明するようなものです。日光の源である太陽の全てを、日光の知識では説明できません。

それと同じように、「気」では、魂を説明できません。魂は、「気」の源であり、「気」では魂を説明できないのです。人間の存在とは、生体エネルギーよりも、もっと深く、もっと神秘的であります。故に、一人の人間を、「肉+骨+気」だと考えたとしても、まだまだ、人間の存在の一部分だけしか捉えていないのです。

ですから、エネルギーの状態が良ければ健康になれると考えるのなら、それは、人の健康や幸福を、人の奥底の本質を、エネルギーの状態に還元してしまう(矮小化してしまう)考えであり、非常に部分的で的外れなのです。

エナジーヒーラーや気功療法師は、ツールとして、目に見えないエネルギーを使っているのですが、「気」とは電気的な何かであると彼らは考え、その電気的な「気」が、経験的に実証されている経絡(電気の通路)をスムーズに流れれば、クライアントの病気は治るというイメージをつくり上げるのです。

クライアントの人間としての本質とは、言葉では説明できない無限性と永遠性です。そうであるのに、ヒーラーや気功師は、クライアントという人間は、あたかもトランジスタラジオの基板(電気回路が張り巡らされた板)のようなもので、そこに電気的な「気」を通せば、ラジオが正常に機能するように、あなたも正常に機能するようになるというイメージを想定してしまうのです。

繰り返しますが、そのイメージ、それ自体は間違いではありません。人間には、エネルギー的な側面があります。人間の身体の内外を、生体エネルギーが流れており、その流れが滞ると病気になるのは、それは事実です。しかし、私が、ここで強調しているのは、それで全てを説明できている分けでは無いということです。人間の本質を、生体エネルギーでは説明しきれないのです。

このエラーは、喩えれば、不妊治療における過信に似ています。妊娠・出産とは、実に神秘的なプロセスであります。まず、赤ん坊の魂が両親を選ぶことから始まり、その選択が終わり、両親の肉体的状況が整えば、受胎が完了します。ですから、もし、あなたが不妊に悩んでいるのあれば、まず、何よりあなたに求められているのは、あなたの内側の生命力を信頼し、その神秘性に自分を委ねることです。

不妊治療医は、神秘的な妊娠・出産という課程を、肉体的な過程に還元して考えます。ぶっきらぼうに表現すれば、精子と卵子が遭遇し受精し、受精卵を胎盤に着床させれば、それが妊娠であると。不妊治療医は、その考えに乗っ取って、物理的課程を患者
に提供します。精神と卵子を親から取り出し、受精させた後に、胎盤に戻すような作業です。

この試み自体は間違いではない。しかし、私が繰り返し指摘している通り、それはあまりにも部分的なのです。妊娠とは、卵子と精子がめぐりあうことだけではないですよね?受胎は、その肉体的な説明だけでは語りつくせない神秘的な過程でありますよね?受胎が、肉体的なことだけで説明できるのなら、人工授精は100%成功するはずですよ。それが、医学的統計によれば、一回の人工授精の成功率は5%ほどでしか過ぎません。すなわち、そこでは、肉体的・物理的に説明できない何かが作動しているはずなのです。

そして、エナジー・ヒーラーや気功療法師は、不妊の原因を、子宮や睾丸付近の「気」の停滞に求めて、それを改善しようとします。それ自体は、間違いではない。しかし、エネルギー的な説明を持ってしても、妊娠・出産の神秘性の、その奥深さには、全く触れていないのです。

妊娠・出産という、命が母体に宿る過程は、あまりにも神秘的であり、それは、肉体的・生理学的な言語だけでは説明できず、生体エネルギーや「気」の言語では説明しきれません。その過程は、肉体を超越しているだけなく、生体エネルギーや「気」をも超越しているのです。

両親が肉体的に完全に健康であり、両親それぞれにおいて「気」の巡りが良好なら、それで、妊娠は100%保証されるのか?答えは否です。肉体的に健康であり、エネルギー的に健康でも、妊娠は保証されません。なぜなら、上記の通り、妊娠の神秘性は、肉体も生体エネルギーも超越しているからです。

我々に求められているのは、医学的に説明できない何かを尊び、生体エネルギーですら説明できない神秘性を受け入れ、その神秘へと自身を委ねることなのです。妊娠力とは生命力に他なりません。あなたは、あなたの内面を見つめて、あなたの「いのち」を輝かせれば、あなたの妊娠力が最高に高まります。

ところが、エナジー・ヒーラーや気功療法師は、「丹田付近の『気』を整えれば、妊娠できるはずだ」と、エネルギーの状態と生理学的状態の因果関係を想定し、そのイメージに基づいて治療を提供しようとします。彼らは、無意識の内に、彼らのクライアントに対して、「エネルギー的な技術(例:気功による気の調整)があなたを健康にする(例:妊娠を可能にする)」というイメージを与えます。

そのイメージがクライアントに浸透していくと、クライアント(以下、彼女と表示)は奇妙な迷子状態に落ち込みます。彼女が受け取るヒーリングそのものは、生体エネルギーを利用した神秘的なものです。しかし、上記のイメージを吸収して、彼女は、その過程を説明可能なものだと思うのです。

彼女は次のように考えます。「私は、今、気功療法師に会っている。これから、マッサージベッドに私は横たわり、彼は彼の親指を私の経穴に当てる。彼は、「気」を送り込み、それが私の経絡を流れ、邪気を流し去り、その結果、私の病気は治る」と。本当はブラックボックスの中で起きている癒やしの過程を、あたかもそれが全て白日の下にさらされているかのような解釈をするのです。彼女は、癒やしの課程を、それは、全て既視の現実世界で起きている説明可能なものだと見做すのです。

この見方をもって、彼女がセッションを受けるのなら、彼女の意識は、常に説明可能なリアリティーへと埋没してしていきます。彼女は未知で目には見えない内側の神秘性に、自分自身を落とし込もうとするのではなく、既知なる目に見える現実世界に留まり、その現実世界で特定の癒やしの技術を受けることに終始します。彼女は、神秘性の奥底へ誘われているというよりは、むしろ、セッションを受ければ受けるほど、セッションを受けている自分の肉体のレベルに、意識が停滞するのです。

こうなると、皮肉なことに、彼女は、エネルギーという目に見えないヒーリングの技術を受けているのにも関わらず、彼女の目は、外界の現実を見つめ、そして魂との交流を失っていくのです。

「本質的な癒やし」とは、あなたが、「本当のあなた」を体験することでもたらされます。本当のあなたが無限に広がる意識のフィールドであることに気づき、あなた自身の無限性と永遠性を、骨身に染みて実感すること、それが「本当のあなた」を体験することに他なりません。この、本源的な自己変革は、オーラ云々、経絡云々をはるかに超えた、あまりにも神秘的な過程なのです。

人としての幸福感、健康、溌剌とした感覚、深い喜びは、多重的であり、多層的であり、多次元的であり、非常に神秘的であります。それは、言葉では説明できないのです。肉体だけが良好でも、我々は幸せになれません。人間関係だけが良好でも、例えば、非常に貧しいのであれば、幸福感は損なわれます。

精神科医のヴィクトール・フランクルが、著書「夜と霧」の中で、第二次大戦中、辛辣なナチの強制収容所で、いつ命を落とすか分からない、明日の命さえ保証が無い状況下で、一部の人達がお互いを助け合い、祈りを捧げ、精神変容を体験し、深い幸せを味わえるようになったケースをいくつか報告しています。それがいかに示唆に富んでいるのか分かりますか?人としての健全性は、よても神秘的であり、どうすれば幸せになれるのかを、簡単に定義することは出来ないのです。明日死ぬかもしれない人でさえ、幸福感を味わえるのですから。

人の幸福感、健全性、健康は、とても神秘的であり、それは、エネルギー的な状態の議論(「気」がめぐっていれば、溌剌とした状態になれるのだとする考え方)をはるかに超越しています。そうであるにも関わらず、エネルギーの状態さえ良くなれば、健康で溌剌とした状態になれるのだと考えるのなら、それがとても短絡的な考えであることは、ご理解いただけるはずです。

我々がするべきことは、我々一人一人の存在の奥深くにある神秘性を、それを敬うことだけなのです。何の疑問も挟まず、自分の内面をただひたすら受け入れて、それを丸ごと味わうようにすると、あなたは、あなたの存在の全体性を取り戻し、あなたは癒やされていくのです。すなわち、あなたがあなた自身の神秘性に、あなた自身を委ねた結果として、あなたは癒やされ、あなたは幸福になっていくのです。

本章で特に強調しているのは、エナジーヒーリングや気功療法という世界においてですら、答えを説明可能な世界(外界)に求めてしまうエラーが起きていることです。本質的に、エネルギーや「気」の世界とは未知で、説明不能なのです。しかし、それを、経絡、チャクラ、オーラという「システム」の概念を持ち出し、あたかも、エネルギーや「気」の世界が説明可能であうかのような印象を、他者に与えてしまうのです。そうすると、皮肉なことに、目には見えないエネルギーを使ったセッションを受けているにも関わらず、クライアントの意識は、肉体のレベルで留まり、肉体を通じて感じることが出来る感覚を感じることにのみ終始することで終わってしまい、クライアントの奥底にある自身の本質を取り戻すことは出来無くなるのです。

第六章へ

   

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